健康な身体を維持できることは、幸せなことだと思う。
だから日頃から、食べるものや身体の使い方には気をつけている。30歳を過ぎてからは、以前よりも健康を意識するようになった。
それでも、どれだけ気をつけていても身体の悩みがなくなるわけではない。
私の場合は「かゆみ」に長年悩まされていて、現在も定期的に皮膚科を受診している。年間に数回、皮膚科だけは通っている医療機関だ。
「いい加減、何とかしたい。何とかしなければ」
そんな思いから、今年は通っていた皮膚科を変えてみた。
そこで処方されたのは、これまで使ったことのない薬だった。
新しい先生は、こちらの話を丁寧に聞いてくれ、症状だけでなく悩みもしっかり理解してくれたように感じた。
症状はだいぶ改善し、あともう一歩というところまで来ている。
薬がなくなりそうだったため、今回は半年ぶりに診察を受け、再び薬を処方してもらった。
そこで今回初めて利用したのが、「デジスマ診療」と「宅薬便」だった。
デジスマ診療は、スマートフォンから予約や決済などを行えるサービス。
宅薬便は、オンラインで服薬指導を受けたあと、薬を自宅まで届けてもらえるサービスだ。
実際に使ってみると、単に「便利だった」というだけではなく、病院に行くときに感じていた小さなストレスがいくつも減った。
今回は、そんな私の体験を書いてみたい。
医療機関で感じていた「小さなストレス」
医療機関を受診すると、どうしても「待つ時間」が発生する。
- 予約をするために電話をする。
- 予約時間に合わせて来院する。
- 診察まで待つ。
- 診察が終わったら会計を待つ。
- 薬が処方されれば、薬局へ移動する。
- 薬局で処方箋を提出し、薬が用意されるまで待つ。
- そして会計をして帰宅する。
一つひとつは、それほど大きな負担ではない。
でも、これらが積み重なると、私は以前から少しストレスを感じていた。
特に苦手だったのが、電話での予約だ。
「○日は空いていますか?」
「○時なら大丈夫です」
といったやり取りをしながら、相手の都合と自分の都合を合わせていく。
もちろん必要なことなのだが、電話をかけること自体に少し気を使う。
そして診察が終わったあとも、会計を待つ。
現金払いのみの医療機関であれば、財布から現金を出して支払う。
薬があれば、今度は薬局へ移動する。
薬局では処方箋とお薬手帳を提出し、薬を待ち、会計をする。
「病院に行く」という一つの用事のために、思っていた以上に時間と手間を使っている。
私は以前から、この部分をもう少し簡単にできないものかと思っていた。

デジスマ診療を初めて使ってみた
今回受診したクリニックでは、デジスマ診療が導入されていた。
デジスマ診療は、M3株式会社が提供している医療機関向けのサービスで、対応している医療機関ではスマートフォンから予約などを行える。
実際に使ってみて、まず便利だと感じたのが予約のしやすさだった。
アプリから空いている日時を確認して、自分の都合のいい時間を選んで予約できる。
電話をかけて、
「○日は空いていますか?」
と確認する必要がない。
私にとって、これは想像以上に快適だった。
そして、もう一つ便利だと感じたのが診察後の会計だ。
あらかじめ登録しておいたクレジットカードで決済できるため、診察が終わったあとに会計を待つ必要がなかった。
診察が終わったら、そのまま帰る。
この感覚がとても新鮮だった。
私は普段から、現金よりもクレジットカードやQRコード決済など、キャッシュレス決済を利用することが多い。
そのため、医療機関でもクレジットカードが使えることは嬉しい。
さらに、その場で会計を待つ必要までなくなる。
「これは便利だな」
と素直に感じた。
もちろん、すべての医療機関がデジスマ診療に対応しているわけではない。
決まった病院や信頼している先生がいるのであれば、そこを受診することが大切だと思う。
あくまで私の場合は、今回利用したクリニックでデジスマ診療を使える環境だったことが、かなり快適だった。
宅薬便で薬を自宅で受け取る
今回、もう一つ便利だと感じたのが宅薬便だった。
これまでは、診察が終わって処方箋を受け取ったら、近隣の薬局へ行って薬を受け取るのが当たり前だった。
実は、私が利用していた薬局には家族の知人が働いている。
悪い人ではない。
むしろ良い人なのだが、
「元気してますか?」
などと声をかけられることもあった。
薬を受け取るだけのつもりで行った場所で、少し会話をする。
これも私にとっては、ほんの小さなストレスだった。
そんなこともあり、今回初めて宅薬便を利用してみた。
流れとしては、診察後にオンラインで薬剤師の方から服薬指導を受け、その後、薬を自宅まで配送してもらうというもの。
今回の私の実際の流れは、
12:00頃 診察終了
↓
自宅へ帰る
↓
14:30頃 オンラインで服薬指導
↓
翌日10:00頃 自宅に薬が届く
というものだった。
薬局まで移動する必要がない。
薬局で待つ必要もない。
薬局で改めて会計をする必要もない。
そして、私の場合は薬が自宅のポストに投函され、不在でも受け取ることができた。
これがかなり快適だった。
「薬を受け取るために、わざわざ薬局へ行く」
という今まで当たり前だった行動がなくなったからだ。
今までの受診と今回の受診を比較してみた
実際に比較してみると、違いが分かりやすい。

| 今まで | 今回 | |
|---|---|---|
| 予約 | 電話など | スマホから予約 |
| 来院 | 医療機関へ | 医療機関へ |
| 診察 | 診察を受ける | 診察を受ける |
| 会計 | 会計を待って支払う | 登録した決済方法で支払い |
| 処方箋 | 受け取る | オンラインで薬局へ |
| 薬局 | 薬局へ移動 | 自宅でオンライン服薬指導 |
| 薬の受取 | 薬局で受け取る | 自宅で受け取る |
| 移動 | 医療機関+薬局 | 医療機関のみ |
| 持ち物 | スマホ・マイナンバーカード お薬手帳・現金など |
スマホ・マイナンバーカード |
もちろん、利用できるサービスや必要な手続きは、医療機関や薬局によって異なる。
それでも今回、自分自身で体験してみて感じたのは、「医療機関を受診する」という一つの行動の中にも、減らせる時間や手間が意外とたくさんあるということだった。
私が減らせた「5つの小さなストレス」
今回の受診で、個人的に特に良かったと感じたのは次の5つ。
① 電話で予約するストレス
スマートフォンから空いている日時を確認して予約できた。
「いつが空いていますか?」と電話で確認する必要がなかった。
② 会計を待つストレス
診察後に会計を待つ時間がなくなった。
診察が終わったら、そのまま帰れる。
③ 薬局まで移動するストレス
薬を受け取るためだけに、診察後にもう一度移動する必要がなくなった。
④ 薬局で待つストレス
オンラインで服薬指導を受けるため、薬局で薬が用意されるのを待つ必要がなかった。
⑤ 人と会話するストレス
これは完全に私個人の事情だが、薬局にいる知人と会話する機会もなくなった。
どれも「そんなことで?」と思われるかもしれない。
でも、ウェルビーイングというのは、こうした小さなストレスを一つずつ減らしていくことでもあるのではないかと思う。
「時間を自分でコントロールできる」ことが心地いい
今回、デジスマ診療と宅薬便を使ってみて改めて感じたのは、自分の時間を自分でコントロールできることの大切さだった。
- 電車が遅れて、予定外に駅で待つ。
- 車で渋滞に巻き込まれて、予定外に時間を使う。
- 医療機関が混雑していて、診察まで待つ。
こうした「自分ではコントロールできない時間」は、私はどうしてもストレスを感じる。
反対に、
- 「この時間に予約する」
- 「診察が終わったら帰宅する」
- 「薬剤師とのオンライン通話はこの時間」
と、自分で予定を組みやすくなると、それだけで気持ちがラクになる。
時間そのものが増えたわけではない。
でも、自分の時間を自分で使えている感覚がある。
それが心地よかった。

便利なサービスは「知っているかどうか」で差がつく
今回利用したデジスマ診療や宅薬便は、どこでも利用できるサービスではない。
そのため、すべての人が同じように利用できるわけではない。
ただ、今回実際に使ってみて思ったのは、「便利な仕組みを知っているかどうか」も、暮らしやすさに関係するのではないかということだ。
今回のクリニックでも、私が見る限り、アプリを使っていない人や、こうしたサービスを利用していない人もいた。
もちろん、それぞれに理由がある。
スマートフォンが苦手な人もいる。
従来の方法のほうが安心できる人もいる。
新しいサービスを使うこと自体が負担になる人もいる。
だから、便利だからといって全員が使う必要はない。
ただ、自分にとって便利だと思える選択肢があるのなら、知っておいて損はないと思う。
まとめ|小さな「面倒」を減らすこともウェルビーイング
今回、デジスマ診療と宅薬便を実際に使ってみて感じたのは、「病院に行く」という行動そのものより、その前後にある時間や手間を減らせることの快適さだった。
- 電話で予約する。
- 会計を待つ。
- 薬局へ移動する。
- 薬局で待つ。
- 薬を受け取る。
一つひとつは小さなことでも、積み重なると意外と大きな負担になる。
私は、ウェルビーイングとは特別なことをすることではなく、こうした日常の「ちょっとしたストレス」を減らしていくことでもあると思っている。
今回のデジスマ診療と宅薬便も、その一つだった。
すべての医療機関で利用できるわけではないけれど、これからも自分の生活を少しラクにしてくれる便利な仕組みがあれば、無理のない範囲で取り入れていきたい。
時間を増やすことはできなくても、自分の時間を自分らしく使えるようにすることはできる。
そんなことを、今回の受診を通して改めて感じた。

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