引越しに伴っていろいろな準備があります。その準備のひとつに洗濯機の水抜きがあります。引越し前にちゃんと水抜きしていますか?やり方は意外と簡単。具体的にどのように行えば良いのか、引越しのプロが解説します。
また、洗濯機は大型家電のひとつ。つまり、設置場所をしっかり考える必要があります。引越し現場では毎年のように、引越し後に洗濯機トラブルにあってしまうケースを何度も目撃してきました(;”∀”)
この記事では、洗濯機の水抜き方法だけではなく、洗濯機の特徴を踏まえて新居で最高のスタートが切れるポイントもご紹介します。
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洗濯機の種類別 水抜き方法
洗濯機の水抜き方法は、全自動洗濯機とドラム式洗濯機で少し異なりますが、基本の流れは同じです。以下の手順で行ってください。

タオル・バケツ(小)・養生テープ・ドライバーをご準備ください
①全自動洗濯機の水抜き方法
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給水ホースの水抜き
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蛇口を閉めて、給水ホースを洗濯機側から外す。
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ホースの中に残った水をバケツ(小)に出す。
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洗濯槽の水抜き
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脱水運転を3~5分する。
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排水ホースの水抜き
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排水ホースが下に向いていれば、そのまま水が流れます。
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ホースの先をバケツに入れて水を受ける。
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排水ホースを持ち上げて、中に残った水をすべて出す。
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コンセント・アース線を抜く
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アース線を抜くときにドライバーがいる場合があります。
- コードが洗濯機の下敷きにならないように養生テープで固定しておきましょう。
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ホース類を乾燥させる
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すべてのホースを取り外し、しっかり乾燥させる。
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②ドラム式洗濯機の水抜き方法
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給水ホースの水抜き
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蛇口を閉め、給水ホースを洗濯機側から外す。
- ホースの中に残った水をバケツ(小)に出す。
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排水フィルターの水抜き
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洗濯機前面の下部に「排水フィルター(排水口)」がある。
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フィルターのキャップをゆっくり開け、タオルやバケツで水を受ける。
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洗濯槽の水抜き
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脱水運転を5分以上する。
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排水ホースの水抜き
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バケツ(小)にホース内の水を出し切る。
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コンセント・アース線を抜く
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アース線を抜くときにドライバーがいる場合があります。
- コードが洗濯機の下敷きにならないように養生テープで固定しておきましょう。
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ホース類とフィルターを乾燥させる
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すべてのホースを取り外し、しっかり乾燥させる。
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ドラム式洗濯機の運搬では洗濯槽を固定する固定ボルトが必要です。購入時に付属部品としてついているため準備しておきましょう。引越し業者が固定後、運搬します。
【種類①】全自動洗濯機
全自動洗濯機とは、洗濯・すすぎ・脱水をボタン1つで自動で行う洗濯機のことです。水を入れるところから脱水までを機械が自動で制御するため、手間が少なく使いやすいのが特徴です。
✅ 洗濯から脱水まで自動で行う
✅ 縦型が主流(ドラム式とは異なる)
✅ 価格が比較的安い(ドラム式より安価)
✅ 水の使用量はやや多め(ドラム式より多く水を使う)
✅ 洗浄力が強い(たっぷりの水で汚れを落とす)
✅ 乾燥機能なし or 簡易乾燥(乾燥機能付きモデルはドラム式ほど強力ではない)
✅ 軽い(一般の人でも洗濯機置き場から移動できる)
全自動洗濯機が向いている人
✔ 価格を抑えたい人(ドラム式より安い)
✔ 洗浄力を重視する人(泥汚れなどをしっかり落としたい)
✔ 水道代より本体価格を優先する人
✔ シンプルな操作が好きな人
✔ 洗濯機置き場のスペースが狭い人

全自動洗濯機は、一般家庭で広く使われているスタンダードな洗濯機です。シンプルで使いやすいのが魅力ですね!
引越し現場の6~7割ほどが全自動洗濯機の感覚です。
【種類②】ドラム式洗濯機
ドラム式洗濯機は、横向きのドラム(回転槽)が回転して衣類を洗うタイプの洗濯機です。少ない水で「たたき洗い」をするため節水・省エネに優れ、強力な乾燥機能がついているモデルが多いのが特徴です。
✅ 少ない水で洗える(節水) → 縦型の約1/3の水量
✅ 洗濯物が傷みにくい → たたき洗いで優しく洗浄
✅ 乾燥機能が強力 → しっかり乾かせて部屋干し不要
✅ 本体価格が高め → 全自動洗濯機(縦型)より高価
✅ 本体サイズが大きい → 設置スペースが必要
✅ 重い(一人では洗濯機置き場から移動がきつい)
ドラム式洗濯機が向いている人
✔ 洗濯から乾燥まで一気に済ませたい人(干す手間を省きたい)
✔ 水道代・電気代を節約したい人(省エネ重視)
✔ 衣類を優しく洗いたい人(デリケートな服が多い)
✔ 乾燥機能をよく使う人(室内干しなしでOK)
✔ 洗濯機置き場のスペースが広い人

ドラム式洗濯機は「節水・乾燥機能・衣類のダメージ軽減」に優れており、特に乾燥を頻繁に使う人におすすめです。ただし、本体価格が高く、設置スペースが必要なので、ライフスタイルに合った選び方が重要です!
引越し現場の2~3割ほどがドラム式洗濯機の感覚です。(近年増加傾向)
【比較】全自動とドラム式の違い
項目 | 全自動洗濯機(縦型)
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ドラム式洗濯機
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---|---|---|
形状 | 縦型 | 横型(ドラムが回転) |
洗浄方法 | たっぷりの水で「もみ洗い」 | たたき洗い(少ない水で洗う) |
洗浄力 | 強い | 普通 |
水の使用量 | 多い | 少ない |
乾燥機能 | 簡易的なものが多い | 高性能な乾燥機能あり |
価格 | 比較的安い | 高価 |
メリット | 洗浄力が高い・価格が安い | 省エネ・乾燥が強力・衣類が傷みにくい |
洗濯機の水抜きスケジュール
水抜きにかかる時間は?
洗濯機の水抜きにかかる時間は、洗濯機の種類や方法によって異なりますが、一般的には10~30分程度で完了します。
水抜きをしておくと、他の荷物を濡らしてしまうリスク・故障・カビの発生を防ぐことができます。
メーカーや機種によって異なる場合もあるので、取扱説明書も確認してくださいね!
水抜きベストタイミングは ” 前日~2日前 ”
洗濯機の水抜きは完全に乾燥させるのが理想なので、引越しの前日~2日前に行うのがベストです。これにより、搬送中の水漏れや故障を防ぐことができます。
引越し前日~2日前
✅ 最後の洗濯を済ませる
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引越し直前に洗濯をすると水抜きが間に合わないので、余裕をもって済ませる
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乾燥機能を使うとより乾燥しやすい
✅ 水抜きをする(所要時間:10~30分)
- この記事で紹介している方法を参考にしてください(^^)/
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可能ならフタを開けて乾燥させる
引越し当日
✅ 運搬前に最終チェック
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水が残っていないか確認
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引越し業者が洗濯機をしっかり梱包して運搬👍
水抜きがNGなタイミング
❌ 引越し当日に水抜きをする → 乾燥が間に合わず、搬送中に水漏れのリスクあり
❌ 引越し前日に洗濯する → 直前に洗うと完全に水抜きできない
💡 ポイント:余裕をもって2日前に最後の洗濯を済ませ、前日に水抜きを!

引越し準備を計画的に行って最高の引越し日にしましょう!(^^)!
洗濯機の水抜きは引越し前日までに完了しよう
引越しに伴う洗濯機の水抜き方法について解説してきました。水抜きのやり方は使用している洗濯機の種類によって少し異なります。
- 全自動洗濯機 ➡ 5ステップ
- ドラム式洗濯機 ➡ 6ステップ
また、洗濯機の特徴も踏まえて新居で使えるかも考えておきましょう。ドラム式洗濯機を新居に持ち込み、「洗濯機置き場に置けない💦」「置けても使いづらい💦」といった現場を何度も見てきました。
引越しが成功するか失敗してしまうかは準備で9割が決まります。
- 洗濯物の最終日
- 洗濯機の水抜き日
- 新居の間取りチェック
などを計算し、スマートな引越しを目指しましょう!(^^)!
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
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